第2章_脊髄腫瘍の手術当日|7時間の手術と麻酔前後の記憶【体験記】

手術の日

手術が決まってからの数日は、検査の連続でした。
採血、レントゲン、心電図……検査室をたらい回しにされるたびに、「本当にこの日が来るんだ」と現実が迫ってきます。
体よりも、気持ちのほうが先に疲れていました。

検査漬けの日々と、歩いて入る手術室

手術当日、想像と違ったのは「歩いて手術室に入る」ということ。
ドラマのようにベッドで運ばれるのかと思っていたら、自分の足で歩かされました。
長い廊下の先にある白い扉。扉を開けた瞬間、冷たい空気が肌を刺します。

手術室の中では、看護師さんたちが忙しく動き回っていました。
器具を並べる音、モニターの電子音──普段なら気にも留めない音が、やけに大きく聞こえました。
自分だけが場違いなところに立たされているようで、不安でたまりませんでした。

麻酔が落ちる瞬間を越えて

ベッドに横になり、麻酔科の先生が点滴をつなぎます。
「少しずつ眠くなりますからね」
そう声をかけられ、温かい液体が腕に流れ込むと、まぶたが急に重くなりました。

「本当に目が覚めるんだろうか」
最後に頭をよぎったのは、その不安でした。

視界がにじみ、音が遠ざかり、世界がゆっくりと暗く沈んでいく──。
そして、意識はぷつりと途切れました。

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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社で約20年、税務・経理の仕事に従事。
40代で脊髄腫瘍を経験し、手術とリハビリを経て現在はフリーランスとして働いています。

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について実体験をもとに発信しています。

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