回復してから働く。
元に戻ってから前に進む。
それが正しい順番だと、
私もずっと思っていました。
けれど現実には、
回復と仕事の間には
はっきり名前のつかない時間があります。
まだ万全ではない。
でも、何もできないわけでもない。
この文章は、
その 「中間の時間」 に
名前を与えるためのものです。
答えを出す記事ではありません。
正解を示す記事でもありません。
ただ、
今そこにいる人が
「ここにいていい」と思えるための
土台として書いています。
回復か、仕事か。二択で考えさせられる社会
体を壊したとき、多くの人が直面するのは
この二択です。
- まだ働けない
- もう働けるはず
でも現実は、そのどちらでもありませんでした。
痛みは残っている。
集中力も体力も、以前とは違う。
でも、何もできないわけでもない。
それなのに社会は、
「働く/休む」という
分かりやすい選択肢しか用意していません。
“中間状態”は、怠けでも甘えでもない
回復途中で働く。
この状態は、とても説明しづらい。
- 休んでいると言うには、何かをしている
- 働いていると言うには、制限が多い
- 以前の自分と比べると、明らかにできないことが増えている
だから、自分で自分を責めてしまう。
「もっとできるはずじゃないか」
「こんな働き方で意味があるのか」
でも今なら分かります。
この状態は、失敗でも後退でもなく、移行期 です。
回復途中の体に合わせて働くという発想
回復途中でも働く、というのは
無理をすることではありません。
- 働く量を下げる
- 時間を短くする
- 判断を遅くする
- 今日はここまでで終わらせる
これは妥協ではなく、再設計 です。
健康な体を前提に作られた
これまでの働き方を、一度分解して
今の体に合う形に組み直していく。
「何割回復したら働く」は存在しない
よく聞かれる質問があります。
「どれくらい回復したら働けますか?」
正直に言うと、
この問い自体が、現実をうまく捉えていません。
回復は直線ではありません。
- 良い日もあれば
- 何もできない日もある
- 昨日できたことが、今日はできないこともある
だからこそ、
回復途中でも働く という考え方が必要でした。
中間状態を受け入れたことで、壊れなくなった
以前の私は、
「早く元に戻らなければ」と焦っていました。
でも、中間状態を
「今の自分の正式な状態」と認めたとき、
無理が減りました。
- できない自分を否定しない
- できた分だけで十分とする
- 体が出すサインを優先する
結果として、
回復も、生活も、仕事も
少しずつ安定していきました。
回復途中でも、生き方は止まらない
完全に治ってから動く。
それができる人も、もちろんいます。
でも、そうでない人もいる。
回復途中でも、
できる形で、できる範囲で、
人生を前に進める。
それは妥協ではなく、
現実と向き合った選択 です。
この“中間状態”を
ちゃんと生きるという選択肢があることを、
私は伝えたいと思っています。
