フリーランスという働き方を選んだのは、
「自由になりたかったから」ではありません。
必要に迫られたわけでも、
大きな夢を追いかけたわけでもない。
ただ、手術後の体で再び働こうとしたとき、
これまで当たり前だと思っていた“働き方の形”が
自分にはもう合わなくなっていることに気づきました。
痛みで動けない朝がある。
副作用で体が重く、集中できない日がある。
元気だった頃なら何も問題なかったことが、
今は簡単にはいかない。
「この体で、どう働けばいいんだろう。」
その問いの中で、
フリーランスという選択肢だけが、
かろうじて未来につながる道として見えてきました。
今日は、
“フリーランスという選択に救われた”
という話を、少し丁寧に書いてみようと思います。
「働けない日」が増えていった日々
手術が終わってからの毎日は、元気な人にはなかなか伝わらない世界でした。
朝、起き上がれない。
痛みで外に出るのが怖い。
薬の副作用で倦怠感、ふらつき、気を抜くとこけそうになる。
身体が思うように動かない日が続くと、
「会社員に戻る未来」が、現実的に見えなくなっていきました。
働きたい気持ちはあるのに、働ける体がない。
この矛盾が、ずっと胸に刺さっていました。
会社員という「枠」からこぼれ落ちる感覚
多くの人は、働く=会社に行くこと だと思っているし、
もちろん私も長い間そう信じて生きてきました。
でも、朝の痛みで起きられない日があると、
その前提が一瞬で崩れます。
「9時に出社して、8時間働くこと」ができなければ、
もう“戦力外”になってしまう。
誰が悪いわけでもない。
ただ、今の日本の働き方の大半は「健康であること」を前提に設計されているだけ。
その中で、病気や障害を抱えた人は、本当に簡単にこぼれ落ちてしまいます。
他の記事でも書いてますが、私は後遺症を抱えているだけで障害と扱ってもらえない。
その結果、健常者となってしまうのです。
私自身、
“働けない=価値がない”
そんな錯覚に追い詰められた時期がありました。
フリーランスという選択肢が見えたのは、病気になった後だった
フリーランスという働き方に強く興味があったわけではありません。
むしろ、病気になる前は
「安定した会社勤めが一番」とどこかで思っていました。
ただ、手術後に分かったのは、
「体調に合わせて働ける」という選択肢が、どれだけ大切か
ということでした。
・痛みが強い日は休む
・動ける日は一気に集中する
・在宅でクライアントの仕事をこなす
・移動がないから体への負荷も少ない
そんな働き方なら、私でも続けられるかもしれない。
そう思えたときの安堵感は忘れられません。
時間の“持ち主”が自分に戻った瞬間
会社員時代は、体調が悪くても出社するしかない日がありました。
責任がある。
やらなければ、誰かに迷惑がかかる。
でも、フリーランスになってからは、
「働く時間の主導権」が自分に戻ってきました。
もちろん、責任はあります。
しかしその責任の取り方を“自分のペースで”選べる。
これは、病気を抱えながら生きる私にとって大きな救いでした。
・午前中は痛みが強いので休む
・午後に回復したら作業する
・調子が悪ければ翌日に持ち越す
こうした調整が“罪悪感なく”できる働き方。
これが、私の心と生活を守ってくれました。
収入面の不安はある。それでも「続けられる生き方」が大事だった
フリーランスは不安定だと言われます。
実際、会社員ほど収入は安定しません。
でも、私は気づいたんです。
「安定して働けない身体で、安定を求めるほうが不安定だ」と。
・働ける日が月にどれくらいあるか
・体力がどこまで回復するか
・痛みの波がどう変わるか
こうした“身体の不確実性”を抱えながら、
会社員としてフルタイムで働き続けるほうが、むしろ無理があった。
だからこそ、
「自分のペースで働けること」=最大の安心
になりました。
フリーランスだからこそ救われたこと
振り返ると、フリーランスという働き方は、
私から人生の次のステージを奪うどころか、むしろ開いてくれました。
✓ 痛みの波がある体でも働けた
✓ 子どもとの時間が増えた
✓ 在宅でできる仕事で再起できた
✓ 少しずつ収益源を増やす挑戦ができる(現在進行中)
✓ 病気の経験を発信することで、誰かの役に立てるようになった
「働けないから終わり」ではなかった。
むしろフリーランスを選んだことで、
“働きながら生きられる道”が再びつながりました。
最後に──「働き方は一つじゃない」ことを伝えたい
病気を経験して痛感しました。
働き方は、一つじゃない。
そして、誰かが決めた“普通の働き方”に合わせなくてもいい。
私のように、痛みを抱えながら働く人。
家族の介護や育児でフルタイムが難しい人。
精神的な負担が大きく、出社が辛い人。
そんな人たちに伝えたいのは、
「フリーランスという選択肢が、あなたを救う可能性がある」
ということです。
私自身が救われたように。
働き方を変えることは、人生を守ることでもある。
そう気づけたのは、病気のおかげであり、
そしてフリーランスという道があったからです。
