会社員以外の働き方には何がある?40代から考えられる選択肢

「このまま会社員を続けるしかないのだろうか。」

40代になると、そんなことを考える人もいるのではないでしょうか。

仕事そのものが嫌いなわけではない。

けれど、長時間労働がきつくなってきた。

管理職としての責任が重くなった。

家族との時間も大切にしたい。

あるいは、これから10年、20年と今と同じ働き方を続けられるのか、不安になってきた。

そんなときに気になるのが、会社員以外の働き方です。

ただ、会社を辞めることを考えると、

「フリーランスになれるほどのスキルはない」

「40代から新しい仕事を始めるのは難しい」

「家族がいるから収入を不安定にはできない」

と感じる人も多いと思います。

私自身も会社員を辞めたあと、最初から「これ一本で生きていく」という仕事があったわけではありません。

実際に会社の外で働いてみて分かったのは、

会社員か、フリーランスか。

そんな二択で考える必要はないということでした。

そしてもう一つ気づいたのが、40代から会社員以外の働き方を考えるからといって、ゼロから新しい自分になる必要もないということです。

これまで経験してきた仕事。

身につけてきた知識。

新しく学んだこと。

自分が使える時間。

それらを組み替えるだけでも、働き方は変えられます。

なお、この記事では「会社員以外」を、正社員として一つの会社でフルタイム勤務する以外の働き方という広い意味で考えています。

まずは「何になるか」を決める前に、どんな選択肢があるのかを見ていきます。

目次

会社員以外の働き方は、フリーランスだけではない

会社員以外の働き方というと、

「独立する」

「フリーランスになる」

「起業する」

といった大きな変化を想像しやすいかもしれません。

でも、実際にはもっと多くの選択肢があります。

たとえば、

  • 契約社員・派遣社員
  • パート・アルバイト
  • 業務委託
  • フリーランス・個人事業
  • 小さな事業を持つ
  • 複数の仕事を組み合わせる

といった方法があります。

ブログやコンテンツなど、自分が働いた時間と収入が必ずしも一対一にならないものを育てる方法もあります。

もちろん、どれが優れているという話ではありません。

大切なのは、

「正社員を辞めたら、代わりになる一つの仕事を見つけなければならない」

と考えすぎないことです。

選択肢① 雇用形態を変える|契約社員・派遣・パート・アルバイト

最初に考えられるのが、会社との雇用関係を残しながら、働き方を変える方法です。

正社員以外にも、

契約社員。

派遣社員。

パート・アルバイト。

などがあります。

もちろん、雇用形態だけで勤務時間や責任の重さが決まるわけではありません。

それでも、求人によっては、

  • 勤務日数を減らす
  • 勤務時間を短くする
  • 担当する業務を限定する
  • 働く期間を決める

といった選択がしやすくなる場合があります。

体力や家庭の事情などからフルタイムの正社員を続けることが難しくなった場合にも、一つの選択肢になります。

一方で、勤務時間を減らせば、基本的には収入も減ります。

勤務条件によっては、社会保険や賞与、福利厚生などにも違いがあります。

そのため、

「正社員を辞めて、短時間勤務だけで今までと同じ生活水準を維持する」

と考えると、難しい場合もあります。

ただ、私は短時間勤務を、単純に「収入が少ない働き方」とだけ考える必要もないと思っています。

働く時間を減らすことで時間を作り、その時間で別の仕事を育てる。

資格やスキルを学ぶ。

家族との時間を増やす。

そう考えると、働く時間を減らす意味も変わってきます。

選択肢② 会社員時代の経験を業務委託で使う

会社に雇用されるのではなく、仕事を委託されて報酬を受け取る方法もあります。

たとえば、

  • 経理
  • デザイン
  • ライティング
  • IT・システム
  • コンサルティング
  • 営業支援
  • 事務代行

など、これまで会社の中でやってきた仕事を、会社の外で提供できる場合があります。

ここは、40代から会社員以外の働き方を考えるうえで、意外と見落としやすいところだと思います。

会社の中にいると、自分が普段やっている仕事を「特別なスキル」だとは感じないことがあります。

私も会社員時代、会計や経理の仕事を長くしてきました。

月次や決算をする。

資料を整理する。

Excelを使う。

業務フローを考える。

会社の中では、それらは日常の仕事でした。

でも会社を離れると、それぞれが外部から依頼される仕事になることがあります。

私自身、会社を辞めたあと、これまで経験してきた会計・経理の仕事を在宅で請け負いました。

まったく新しい仕事をゼロから始めたわけではありません。

会社の中では「普通にやっていたこと」が、会社の外では提供できる仕事になる。

これは実際に外に出てみて気づいたことの一つでした。

40代には、それまで積み上げてきた仕事の経験があります。

新しいスキルを身につけることだけでなく、まず自分がこれまで何をしてきたのかを分解してみる。

それも、会社員以外の働き方を探す方法だと思います。

選択肢③ フリーランス・個人事業で働く

業務委託とフリーランスは、同じ意味のように使われることもありますが、少し分けて考えると分かりやすくなります。

業務委託は、仕事を受けるときの契約・取引の形の一つ。

一方でフリーランスは、特定の会社に雇用されることを前提とせず、自分で仕事を組み立てていく働き方です。

フリーランスとして働く場合、業務委託で仕事を受けることもあります。

仕事を探す。

条件を決める。

契約する。

仕事量を調整する。

請求や入金を管理する。

税金について考える。

こうしたことまで含めて、自分で管理する範囲が広がります。

会社員と比べれば、働く時間や仕事量、取引先などを調整しやすい面があります。

一方で、収入が安定するとは限りません。

仕事が終了すれば、そのまま収入が減ることもあります。

特に40代で家族がいる場合、

「会社が嫌だから、とりあえずフリーランスになる」

という考え方は慎重になった方がいいと思います。

独立すること自体を目的にするのではなく、

自分には何の仕事なら提供できるのか。

ここから考える方が現実的です。

会社員を辞めれば自由になるとは限らない

私自身、会社員以外の働き方を経験してみて、少し考え方が変わったことがあります。

それは、

会社員以外の働き方=自由

とは限らないということです。

業務委託でも納期があります。

取引先の都合もあります。

時給で働けば、働いた時間によって収入が決まります。

フリーランスになっても仕事を詰め込みすぎれば、会社員時代より忙しくなることもあるでしょう。

つまり、会社員を辞めたからといって、仕事の制約がなくなるわけではありません。

何に拘束されるかが変わるだけです。

会社員なら、勤務時間や会社のルール、組織の都合があります。

会社の外で働けば、納期や顧客、売上など、別の制約が出てきます。

だから私は、「会社員かどうか」だけではなく、

どれくらい時間を使うのか。

仕事量を自分で調整できるのか。

どこで働くのか。

数年続けられるのか。

といった条件も見るようになりました。

肩書きだけ変わっても、自分が苦しかった働き方まで同じなら、あまり意味がないからです。

選択肢④ 小さな事業を育てる

会社員以外の働き方には、自分の時間を直接売る仕事だけではありません。

たとえば、

ブログやWebサイトを運営する。

コンテンツを販売する。

小さなサービスを作る。

自分の知識や経験を商品にする。

こうした方法もあります。

もちろん、始めればすぐ収入になるわけではありません。

むしろ、収入になるまでかなり時間がかかるものもあります。

私自身もブログを書いていますが、記事を書けばすぐ、その時間に見合った収入が入るわけではありません。

それでも、時給の仕事とは少し違います。

今日働いた3時間が、今日の収入だけで終わる仕事もあります。

一方で、3時間かけて作ったものが、半年後や1年後にも残っている仕事もあります。

私は会社を離れてから、

「いくら稼げるか」だけではなく、「その時間を使ったあとに何が残るのか」

も考えるようになりました。

40代以降は、目の前の収入だけでなく、数年後にも残るものを少しずつ作っていく。

そんな働き方も選択肢の一つだと思います。

選択肢⑤ 一つの仕事ですべてを満たそうとしない

会社員として働いていると、一つの会社から生活費のほとんどを得ることが一般的です。

その感覚のまま会社員以外の働き方を考えると、

「会社員時代と同じ収入を、一つの仕事から得なければならない」

と考えてしまいます。

すると、選択肢はかなり狭くなります。

しかし、一つの仕事だけですべてを満たす必要はありません。

たとえば、

雇用されて働く。

業務委託の仕事をする。

自分の事業を育てる。

こうした複数の働き方を組み合わせる方法もあります。

さらに、働き方とは別に、資産から得られる収入などを組み合わせて考えることもできます。

もちろん、収入源を複数にすれば簡単になるわけではありません。

収入が不安定になる可能性もありますし、管理するものも増えます。

それでも、

「一つの仕事ですべてを満たさなくてもいい」

と考えると、働き方の選択肢はかなり広がります。

私自身も会社員を辞めてから、

「次は何の仕事をするか」

ではなく、

「どんな仕事と収入の組み合わせなら、自分は続けられるのか」

を考えるようになりました。

40代では「持っているものを組み替える」

40代から会社員以外の働き方を考えると、

「今から新しいスキルを身につけなければ」

と思うかもしれません。

もちろん、新しく学ぶことには意味があります。

私自身、退職後学校でPythonを学び、データサイエンスについて勉強しました。

当時は、新しい技術を学べば、そのまま新しい仕事につながるようなイメージも持っていました。

でも、今は少し考え方が違います。

40代には、それまで積み上げてきたものがあります。

私なら、

会計・経理の経験。

業務改善をしてきた経験。

Excelやシステムを使ってきた経験。

そこに、新しく学んだPythonやAIなどの知識があります。

大切なのは、すべてを捨てて新しい職業に変わることではなく、

これまでの経験と、新しく身につけたものをどう組み合わせるか。

なのかもしれません。

そして、仕事を選ぶ基準も「一番稼げるか」だけではなくなりました。

40代になると、収入だけでなく、

どれくらい時間が必要なのか。

家族との生活に無理がないか。

数年後も続けられるのか。

といったことも重要になります。

私は働き方を、

収入 × 時間 × 継続可能性

で考えるようになりました。

年収が高くても、毎日長時間働かなければ維持できないのであれば、それをあと10年続けられるのか。

逆に、収入が少し下がっても時間に余裕ができ、その時間で別の仕事を育てられるのであれば、数年後には違う形になっているかもしれません。

40代から新しい働き方を考えることは、ゼロからやり直すことではありません。

今まで持っているものを、自分が続けられる形に組み直すこと。

そう考えると、会社員以外の働き方も少し現実的に見えてきます。

会社員を続けながら準備してもいい

ここまで会社員以外の働き方を紹介してきましたが、だからといって、すぐ会社を辞める必要はありません。

むしろ会社員には、

毎月の給与がある。

社会保険がある。

有給休暇がある。

会社によっては退職金もある。

という大きなメリットがあります。

これらを手放して初めて、その大きさに気づくこともあります。

だから、

会社員として働きながら小さく副業を始める。

これまでの経験を棚卸しする。

生活費を確認する。

新しいスキルを学ぶ。

小さな仕事を試してみる。

そんな準備期間を持つのも一つの方法です。

会社員以外の働き方を考えることと、会社員を否定することは別です。

今の自分に会社員という働き方が合っているなら、続ければいい。

合わなくなってきたのであれば、別の方法も知っておく。

そして、必要になったときに選べるようにしておく。

それだけでも、働き方に対する見え方は変わってくると思います。

まとめ|「何になるか」より「どう働きたいか」

40代から考えられる会社員以外の働き方には、

契約社員や派遣社員、パート・アルバイト、業務委託、フリーランス・個人事業、小さな事業など、さまざまな選択肢があります。

そして、それらを一つだけ選ぶ必要もありません。

雇用されながら副業をする。

短時間勤務と業務委託を組み合わせる。

業務委託をしながら自分の事業を育てる。

そんな働き方もできます。

40代なら、何も持っていないところから新しい仕事を探す必要もありません。

会社の中では当たり前だと思っていた経験が、外に出れば仕事になることもあります。

新しく学んだことを、これまでの経験に加えることもできます。

会社員として長く働いていると、

「働く=一つの会社に所属して給与をもらうこと」

が当たり前になっているかもしれません。

でも、一度その前提を外してみると、働き方には思っていた以上に幅があります。

だから、最初から「次は何になるか」を決めなくてもいい。

まず考えたいのは、

自分は、これからどう働きたいのか。

収入。

使える時間。

これまでの経験。

家族との生活。

そして、無理なく続けられるか。

そうした条件を一つずつ整理しながら、

今持っているものを、自分が続けられる働き方へ組み直していく。

40代から会社員以外の働き方を考えるとき、私はそんな考え方があってもいいと思っています。

次に読むなら

会社員以外にもさまざまな働き方があります。
でも、選択肢を知ったあとに大切なのは、すぐに一つを選ぶことではなく、「今の働き方の何を変えたいのか」を整理することです。

収入なのか、働く時間なのか、場所なのか、それとも仕事内容なのか。

次の記事では、私自身が働き方を変えるときに最初に整理したことを5つに分けて紹介しています。

▶ 働き方を変えたいけど何から始めればいい?最初に整理した5つのこと 


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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社で約20年、税務・経理の仕事に従事。
40代で脊髄腫瘍を経験し、手術とリハビリを経て現在はフリーランスとして働いています。

このブログでは
・病気と働き方
・フリーランスという生き方
・人生の再設計
について実体験をもとに発信しています。

主なテーマ
・病気と回復
・働き方の再設計
・フリーランスの生活
・お金と生活防衛