病気のあと、未来の考え方が変わった

未来のことを考える時、
以前の私は、

「どこまで成長できるか」
「どんな働き方ができるか」
「何歳まで働けるか」

そんな“積み上げ”を前提に考えていました。

もちろん、
将来への不安がなかったわけではありません。

でもどこかで、

「大きくは崩れない」

と思っていた気がします。

体が動くこと。

働けること。

今まで普通にできていたことが、
これからも続いていくこと。

それを、
無意識に前提にしていました。

けれど病気を経験してから、
未来に対する考え方は、
少しずつ変わっていきました。

今回は、
そんな「未来との向き合い方」が変わった話を書いてみようと思います。

目次

「未来は積み上げていくもの」だと思っていた

昔の私は、
「未来は積み上げるもの」だと思っていました。

何年後にこうなっていたい。

この年齢までにこれを達成したい。

キャリア。
老後。
住宅。
収入。
働き方。

ある程度先まで考え、
そこへ向かって積み上げていく。

それが普通だと思っていたんです。

もちろん、
今振り返っても、
それ自体が悪いことだったとは思いません。

実際、
会社員として働いていた頃も、
会計やお金の仕事を通じて、

「将来を見据えて準備すること」

の大切さは感じていました。

ただ当時の私は、
病気や老いによって、

「今まで普通にできていたことが、できなくなる」

ということを、
どこか他人事のように考えていた気がします。

年齢を重ねれば、
体に不自由が出る。

医療費もかかる。

そういう知識としての理解はありました。

でも正直、
自分はまだ大丈夫だと思っていました。

少なくとも、
40代で病気になり、
会社員として働き続けることが難しくなるとは、
まったく想像していなかったんです。

振り返れば、
私の人生設計は、

「60歳くらいまでは普通に働ける」

ことを前提に作られていました。


「この先どうなるか分からない」を現実として考えるようになった

病気になる前も、
将来への不安がなかったわけではありません。

AI。
景気。
老後。
転職。
収入。

いろいろ考えていました。

でもどこかで、

「大きくは崩れない」

という感覚がありました。

体が動く。
働ける。
またやり直せる。

そういう土台を、
無意識に信じていたのだと思います。

けれど、
実際に病気になり、
以前と同じようには働けなくなった時、

未来の見え方は大きく変わりました。

未来が怖くなったというより、

“固定された未来”を信じすぎなくなった。

そんな感覚に近かった気がします。

病気をきっかけに、
「働き方」だけでなく、
人生そのものの前提が少しずつ変わっていったことについては、こちらの記事でも書いています。

「病気で人生はどう変わるのか|手術・リハビリ後に『働き方と生き方』を見直した記録」


方向転換は、思ったより簡単ではなかった

もちろん、
病気になったからといって、
すぐに考え方を切り替えられたわけではありません。

実際には、
かなり長い時間悩みました。

手術。
リハビリ。
痛み。
将来への不安。

「もう以前のようには働けないかもしれない」

そう思った時の葛藤は、
簡単に整理できるものではありませんでした。

どうやって生活していくのか。

何を仕事にしていくのか。

そもそも、
この先どうなるのか。

1年くらいは、
本当に悩み続けていたと思います。

今も、
働き方は模索中です。

ブログも、
何の知識もないところから始めました。

それが将来、
生活の糧になるかは分かりません。

でも今は、
「可能性があることを少しずつやってみる」

そんな感覚で動いています。


「未来を固定する」より、「今できること」を大切にしたくなった

私の体の中には、
今も腫瘍が残っています。

もし将来それが大きくなれば、
神経を圧迫し、
体を動かすことに支障が出る可能性があります。

特に、
足を動かすことが難しくなるかもしれない。

そう言われています。

だから最近は、

「行けるうちに、できるだけ出掛けておきたい」

という気持ちが以前より強くなりました。

旅行もそうです。

会社員時代は、
忙しくてほとんど行けませんでした。

でも、
“いつか落ち着いたら”

と思っていたことが、
必ずできる保証なんてない。

病気になって、
その現実を強く感じるようになりました。

働くことが人生の目的になってしまうと、

「やっと時間ができた頃には、体が動かない」

ということも起こり得ます。

だから今は、
将来のためだけに生きるのではなく、

「今の自分にできること」

も大切にしたいと思うようになりました。


病気になったことで、時間の見え方が変わった

もちろん、
病気になった当初は、
かなり苦しかったです。

なんでこんな早くから、
こんな思いをしないといけないのか。

そう考えていました。

今も体の痛みはありますし、
薬の影響で、
一日何もできない日もあります。

でもその一方で、

人生には限りがあること。

時間は戻ってこないこと。

「いつか」は、
当たり前には来ないこと。

それを、
私は少し早く知ることになったのかもしれません。

だから今は、
病気になったことを、
完全に不幸だったとは思っていません。

むしろ、

「何のために働くのか」

「どう生きたいのか」

を、
以前より深く考えるきっかけになりました。

病気になったことで、
未来を固定して考えなくなった。

でもその代わりに、
“今をどう生きるか”
を以前より大切に考えるようになった気がしています。


最後に

もちろん、
今でも不安がなくなったわけではありません。

将来どうなるかは分かりませんし、
体調も、
これから先どう変化していくかは分かりません。

でも以前より、

「いつかの未来のためだけに今を我慢する」

のではなく、

「今の自分にできることを大切にする」

そんな考え方に少しずつ変わってきました。

もし今、
これまで思い描いていた未来と違う場所で立ち止まっている人がいるなら。

無理に“元の人生”へ戻ろうとしなくても、
その経験を通して見えてくるものもあるのかもしれません。

未来は、
一度決めた形だけではないのかもしれない。

病気を経験して、
私はそんなことを考えるようになりました。


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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社で約20年、税務・経理の仕事に従事。
40代で脊髄腫瘍を経験し、手術とリハビリを経て現在はフリーランスとして働いています。

このブログでは
・病気と働き方
・フリーランスという生き方
・人生の再設計
について実体験をもとに発信しています。

主なテーマ
・病気と回復
・働き方の再設計
・フリーランスの生活
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