フルタイム勤務がきついと感じたら|働く時間を減らす前に考えたいこと

「フルタイムで働くのがきつい。」

そう感じながらも、

「みんな普通に働いているから」

「生活のためには仕方がない」

と、そのまま働き続けている人もいるのではないでしょうか。

フルタイム勤務がしんどくなる理由は、人によって違います。

仕事が忙しすぎる。

通勤だけでも疲れてしまう。

家に帰ると何もできない。

家事や育児、介護との両立が難しい。

あるいは、以前なら問題なくできていた働き方が、年齢や自分を取り巻く状況の変化によって難しくなることもあります。

そんなとき、

「働く時間を減らせばいいのではないか」

と考えるのは自然なことです。

しかし私は、時間を減らす前に、

「なぜフルタイム勤務がきつくなっているのか」

を一度整理した方がいいと思っています。

なぜなら、原因によって必要な対策が大きく変わるからです。

職場を変えることで解決できる人もいれば、そもそもフルタイムという働き方自体が難しくなっている人もいます。

そして後者の場合、働く時間を減らすだけでは、今度は収入や雇用条件という別の問題が出てきます。

この記事では、フルタイム勤務がきついと感じたときに、働く時間を減らす前に考えておきたいことを整理します。

目次

フルタイムがきつい原因を「職場側」と「自分・家庭側」に分けて考える

フルタイム勤務がしんどくなったとき、まず考えたいのが、

「今の環境がきついのか、それともフルタイムという働き方そのものがきついのか」

という違いです。

私は大きく、

・職場や仕事内容などによる「職場側の要因」
・自分自身や家庭の事情などによる「自分・家庭側の要因」

に分けて考えると整理しやすいと思っています。

この違いによって、働き方を変える方向も変わってきます。

外部要因なら、環境を変えることで解決できる可能性がある

たとえば、

  • 通勤時間が長い
  • 残業が多い
  • 仕事量が多すぎる
  • 責任が重すぎる
  • 人間関係で消耗している
  • 休みを取りにくい
  • 職場の雰囲気が合わない

こうしたことが原因であれば、「フルタイム勤務だからきつい」とは限りません。

今の会社や仕事内容が、自分にとって負担になっている可能性があります。

その場合は、

在宅勤務ができる会社へ移る。

通勤時間の短い職場へ転職する。

残業の少ない仕事を選ぶ。

部署を異動する。

責任や仕事内容を見直す。

こうした環境の変更によって、フルタイム勤務を続けられる可能性があります。

つまり、

「今の会社でフルタイム勤務がきつい」ことと、「フルタイム勤務そのものができない」ことは同じではありません。

ここを分けて考えることが重要です。

内部要因の場合、会社を変えるだけでは解決しないこともある

一方で、問題が職場環境だけではない場合もあります。

たとえば、

自分自身の体力や生活上の事情。

家事や育児との両立。

家族の介護。

家庭の中で自分が担わなければならない役割。

こうした事情によって、1日8時間、週5日働くこと自体が難しくなっている場合です。

この場合は、会社を変えれば解決するとは限りません。

もちろん、在宅勤務や柔軟な勤務制度のある会社へ移ることで負担を軽くできることはあります。

しかし、それでも働ける時間そのものに制約があるのであれば、

「どこで働くか」だけではなく「どれくらい働けるか」から考え直す必要があります。

ここが、外部要因との大きな違いです。

「できる」と「続けられる」は別の問題

働き方を考えるとき、もう一つ大切なのが、

できることと、続けられることを分けて考えることです。

多少無理をすれば8時間働ける。

忙しい時期なら頑張れる。

休日をほとんど休養に使えば、翌週も仕事へ行ける。

これも「フルタイムで働けている」と言えるかもしれません。

しかし、その働き方を5年、10年と続けられるかは別の話です。

仕事から帰ったら何もできない。

休日は疲労を回復するだけで終わる。

仕事を続けるために、それ以外の生活をほとんど犠牲にしている。

そうなっているのであれば、一度働き方そのものを見直してもいいと思います。

大切なのは、

「今フルタイムで働けるか」ではなく、「この働き方をこれからも続けられるか」

という視点です。

フルタイムが難しいなら、働く時間を減らす選択肢もある

フルタイム勤務そのものを続けることが難しいのであれば、働く時間を減らすことも選択肢になります。

たとえば、

  • 時短勤務
  • 週4勤務
  • パート・アルバイト
  • 短時間の契約社員
  • 業務委託や請負
  • 自営業・フリーランス

などです。

選択肢は正社員のフルタイム勤務だけではありません。

自分が使える時間に合わせて働き方を変えることで、生活全体の負担を抑えられる可能性があります。

ただし、ここで一つ大きな問題が出てきます。

働く時間を減らせば、それで問題が解決するわけではないということです。

働く時間を減らすと、収入や待遇も変わる可能性がある

正社員からパートやアルバイトなどへ働き方を変えた場合、単純に、

「8時間勤務が6時間勤務になるから、給与もその分だけ減る」

とは限りません。

勤務先や雇用条件によって違いはありますが、

給与水準。

賞与。

昇給。

退職金。

福利厚生。

キャリア形成。

雇用の安定性。

などにも違いが出ることがあります。

社会保険については、パートやアルバイトでも一定の要件を満たせば加入対象になります。

そのため、「正社員なら社会保険があり、パートならない」と単純に分けることはできません。

ただ、働く時間や雇用形態を変えることによって、収入だけではなく働く条件全体が変わる可能性があることは考えておく必要があります。

これは、フルタイム勤務を減らしたい人にとって大きな問題です。

時給で働く以上、働ける時間が収入の上限になりやすい

特に考えておきたいのが、時間給の仕事です。

たとえばパートやアルバイトで収入を増やそうと思えば、基本的には、

時給 × 働いた時間

で収入が決まります。

もちろん、専門性を身につけたり、より時給の高い仕事へ移ったりすることで収入を増やすことはできます。

それでも、時間給で働く以上、働ける時間は収入に大きく影響します。

そもそもフルタイム勤務が難しい人にとって、

「収入が足りないなら、もっと長く働けばいい」

という方法には限界があります。

働く時間を減らす必要がある。

しかし、時間を減らせば収入も減りやすい。

収入を増やそうとして労働時間を増やせば、またフルタイム勤務がきつかった状態に近づいていく。

ここに難しさがあります。

だから私は、

働く時間を減らすことと、収入をどう作るかはセットで考えた方がいい

と思っています。

「何時間働くか」だけではなく「どう収入を作るか」を考える

フルタイム勤務が難しくなったとき、

「1日何時間なら働けるだろう」

と考えることは大切です。

ただ、それだけでは十分ではありません。

たとえば、1日4時間なら無理なく働けるとしても、その収入だけで生活できなければ、別の問題が出てきます。

だからこそ、

  • 自分はどれくらいの時間なら継続して働けるのか
  • 毎月いくら必要なのか
  • 固定費を減らせないか
  • より単価の高い仕事へ移れないか
  • 経験や専門性を活かせる仕事はないか
  • 雇用以外の働き方を組み合わせられないか
  • 一つの収入だけに頼らない方法はないか

といったことまで考える必要があります。

もちろん、誰もが副業や自営業を始めればいいという話ではありません。

業務委託や自営業にも、収入が安定しにくい、仕事を自分で確保する必要がある、社会保障や税金を自分で考えなければならないといった別の難しさがあります。

だからこそ、

「正社員を辞めてアルバイトにすればいい」

でも、

「フリーランスになれば自由に働ける」

でもありません。

自分が使える時間と、必要な収入。

その両方から働き方を考える必要があります。

フルタイムを続けるか辞めるかの二択ではない

フルタイム勤務がきつくなると、

「我慢して正社員を続ける」

「会社を辞めてパートやアルバイトになる」

という二択になりやすいと思います。

しかし、その間にもいろいろな選択肢があります。

今の会社で時短勤務を相談する。

残業の少ない会社へ転職する。

在宅勤務ができる仕事へ変える。

週4日勤務の仕事を探す。

専門性を活かして短時間でも単価の高い仕事を探す。

雇用の仕事と小さな請負仕事を組み合わせる。

今すぐ働き方を大きく変えなくても、将来に向けて別の収入源を少しずつ作る。

大切なのは、最初から一つの正解を決めることではありません。

自分にとって何が制約になっているのかを知り、その制約の中で働き方を組み直すことです。

「普通に働く」より「続けられる働き方」を考える

以前はフルタイムで働けていた。

周りの人もフルタイムで働いている。

そう考えると、

「自分も同じように働かなければ」

と思ってしまうことがあります。

しかし、自分や家族を取り巻く条件はずっと同じではありません。

年齢も変わります。

家庭環境も変わります。

仕事に求められる責任も変わります。

使える時間も変わっていきます。

条件が変われば、自分に合う働き方が変わるのも自然なことだと思います。

フルタイム勤務がきついと感じたとき、最初に考えたいのは、

「何時間まで減らせば楽になるか」ではありません。

まず、

なぜ今のフルタイム勤務がきついのか。

職場や仕事内容などの外部要因なら、環境を変えることでフルタイム勤務を続けられるかもしれません。

一方、自分自身や家庭の事情などによって働ける時間そのものに制約があるなら、時間だけでなく収入の作り方まで考える必要があります。

働く時間を減らすことは、一つの方法です。

ただ、その先の生活まで考えるなら、

「どれくらい働くか」と「どう収入を作るか」を切り離さないこと。

そして、

今できる働き方ではなく、これからも続けられる働き方を考えること。

フルタイム勤務がきついと感じたことは、自分に合った働き方を考え直す、一つのきっかけになるのではないでしょうか。


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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社で約20年、税務・経理の仕事に従事。
40代で脊髄腫瘍を経験し、手術とリハビリを経て現在はフリーランスとして働いています。

このブログでは
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について実体験をもとに発信しています。

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