「40代になると、若い頃ほど焦らなくなる。」
そんな話を聞くことがあります。
確かに、以前ほど周りと比べなくなった部分はあります。
でも、自分自身を振り返ってみると、焦らなくなったわけではありません。
今でも普通に焦ります。
仕事のことも考えます。
収入のことも気になります。
ブログの数字が伸びなければ、「このままでいいのだろうか」と思うこともあります。
ただ、昔とは一つだけ大きく違うことがあります。
それは、
何に焦っているのか。
ということです。
焦りがなくなったのではなく、焦る方向が変わった。
最近は、そう感じています。
会社員の頃は、遅れることが怖かった
会社員として働いていた頃、私が気にしていたのは、自分がどこまで進んでいるかでした。
仕事を覚える。
経験を積む。
資格を取る。
給与を上げる。
役職を上げる。
もちろん、誰かと競争しているつもりはありませんでした。
それでも同年代が昇進すれば気になりますし、自分より経験を積んでいる人を見れば、
「自分ももっと頑張らなければ。」
と思います。
40代になると、その焦りの中身も少し変わりました。
このまま今の会社にいていいのか。
今持っている経験は、会社の外でも通用するのか。
役職定年を迎えたらどうなるのか。
定年まであと何年働けるのか。
若い頃のように、ただ目の前の仕事を頑張ればいいとは思えなくなりました。
それでも当時の私は、
もっと前へ進まなければならない
と考えていたのだと思います。
立ち止まることよりも、周りから遅れることの方が怖かったのです。
会社を辞めると、今度は「早く結果を出したい」に変わった
会社を辞めると、それまであった基準が一度なくなりました。
役職もありません。
昇進もありません。
会社からの評価もありません。
代わりに、自分で結果を作らなければならなくなりました。
そこで今度は、
早く結果を出さなければ。
という焦りが出てきました。
新しいことを学べば、できるだけ早く仕事につなげたい。
ブログを始めれば、アクセス数が気になる。
記事を書けば、検索順位が気になる。
新しいことを始めるたびに、
「これはいつ結果になるのだろう。」
と考えていました。
会社員時代とは違う世界に来たつもりでしたが、振り返ってみると、焦り方そのものはそれほど変わっていなかったのかもしれません。
会社員の頃は、周りより遅れないように急いでいた。
会社を辞めてからは、結果を出すために急いでいた。
結局、私はずっと「早く前へ進むこと」を気にしていたのだと思います。
でも、早く進むことが正しいとは限らなかった
会社を辞めてから、思ったように進まない時間も経験しました。
学んだからといって、すぐ仕事になるわけではありません。
記事を書いたからといって、すぐ読まれるわけでもありません。
頑張った時間と、結果が出るタイミングが一致しないこともあります。
最初の頃は、それが不安でした。
もっとやった方がいいのではないか。
もっと早く進まなければならないのではないか。
そう考えることもありました。
でも、少しずつ考え方が変わってきました。
仮に無理をして短期間で結果を出せたとしても、それを何年も続けられなければ意味がない。
反対に、今すぐ大きな結果が出ていなくても、数年後につながるものを積み上げているなら、それほど焦る必要はない。
そこで初めて、
「どれだけ早く進んでいるか」だけではなく、「どこへ向かっているのか」を考えるようになりました。
今は、結果が出ないことより「同じ場所にいること」の方が怖い
今でも数字は見ます。
ブログのアクセスも確認します。
検索順位も気になります。
収入だって増やしたいと思っています。
だから、結果を気にしなくなったわけではありません。
ただ、以前とは少し見方が違います。
今月アクセスが増えなかった。
今月収益が増えなかった。
それだけで、
「もっと記事を書かなければ。」
「もっと仕事を増やさなければ。」
とは考えなくなりました。
むしろ気になるのは、
このまま1年、3年、5年と続けたとき、自分は今とは違う場所にいるだろうか。
ということです。
今やっていることは積み上がっているのか。
新しく身につけている知識は、数年後にも使えるのか。
収入を得る方法は、少しずつ増えているのか。
今の働き方を、この先も続けられるのか。
短期間の数字より、こちらの方が気になるようになりました。
だから、焦りがなくなったわけではありません。
むしろ、
10年後につながらないことに時間を使っていないか。
そこには以前より敏感になった気がします。
昔は「速度」に焦り、今は「方向」に焦っている
こうして振り返ると、自分の中にある焦りは、ずっと同じではありませんでした。
会社員だった頃は、
周りから遅れないための焦り。
会社を辞めた直後は、
早く結果を出すための焦り。
そして今は、
進む方向を間違えないための焦り。
に変わっています。
以前の私は、
「早く進めば、それだけ目的地にも早く着く。」
どこかでそう考えていたのだと思います。
でも今は、
方向が違っていれば、どれだけ速く進んでも、自分が行きたい場所には着かないと思っています。
だから最近は、
「もっと早くできないか。」
よりも、
「これはどこにつながっているのか。」
を考えることが増えました。
これは仕事だけではありません。
学ぶことも。
お金の使い方も。
時間の使い方も。
以前より、目の前の成果だけで判断しなくなりました。
焦りをなくそうとしなくてもいいのかもしれない
以前の私は、焦らない人の方が強いと思っていました。
何があっても落ち着いていて、周りと比較せず、自分のペースで進める。
そんな状態が理想なのだと思っていました。
でも今は、少し違います。
焦ること自体は、それほど悪いことではないのかもしれません。
焦りがあるから、
「このままでいいのだろうか。」
と考えます。
焦りがあるから、新しいことを学ぶこともあります。
焦りがあるから、今の働き方を見直すこともあります。
問題なのは、焦ることではなく、
その焦りが、どこへ自分を向かわせているのか。
なのだと思います。
周りに追いつくためなのか。
すぐに結果を出すためなのか。
それとも、自分がこれから進みたい方向へ近づくためなのか。
同じ焦りでも、その向きによって、その先は大きく変わります。
焦らなくなったのではなく、焦る方向が変わった
40代になったからといって、私は落ち着いた人間になったわけではありません。
今でも迷います。
数字を見て不安になることもあります。
「もっとできるのではないか。」
と思うこともあります。
ただ、以前ほど「早く」という言葉だけに引っ張られなくなりました。
今考えているのは、
早く進めているかではなく、この先につながる方向へ進めているか。
ということです。
以前の私は、速度に焦っていました。
今の私は、方向に焦っています。
だから、焦りそのものはなくなっていません。
ただ、その焦りを向ける先が変わりました。
もしかすると、大人になるということは、焦らなくなることではないのかもしれません。
自分が何に焦るべきなのかを、少しずつ選べるようになることなのかもしれません。
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