病気をしてから、
「できなくなったこと」を考える時間が増えました。
前のように動けない。
思った通りに働けない。
無理をすれば、必ず反動がくる。
どうしても、
「できないこと」に目がいきます。
でもある日、
少しだけ視点を変えてみました。
できなかったことではなく、
できたことを数えてみる。
それだけで、
少しだけ見え方が変わりました。
できないことは、自然と目に入ってくる
病気のあと、
生活は明らかに変わりました。
歩くスピードは遅くなる。
長時間の作業はできない。
体調は日によって大きく揺れる。
これは事実です。
そして、できないことは、
意識しなくても自然と目に入ってきます。
周りと比べる必要もなく、
過去の自分と比べるだけで、
嫌でも分かってしまうからです。
できたことは、意識しないと見えない
一方で、
できたことはどうか。
・今日は少し長く歩けた
・昨日より痛みが軽かった
・無理をせずに終われた
・予定を調整できた
こういうことは、
意識しないと、すぐに流れてしまいます。
できて当たり前、ではなく、
「できた」と認識しないと、残らない。
だからこそ、
自分で拾ってあげる必要がありました。
小さな前進は、積み重ならないと見えない
正直に言えば、
一日単位で見ても、大きな変化はありません。
むしろ、
調子が悪い日のほうが印象に残ります。
でも、
数日、数週間という単位で振り返ると、
「あれ、少し楽になっている」
「前よりできることが増えている」
と感じる瞬間があります。
この変化は、
小さすぎて、その場では気づけません。
だからこそ、
「できたこと」を拾い続けることでしか見えてこない。
「前に進む」は、目に見える形だけじゃない
以前の私は、
前に進むことを、分かりやすい成果で考えていました。
仕事が進む。
収入が増える。
距離が伸びる。
でも今は違います。
・無理をしなかった
・今日は止まる判断ができた
・体のサインに従えた
こういうものも、
前に進んでいると感じるようになりました。
むしろ、
壊れなかったことのほうが、価値がある日もあります。
数えることで、自分を否定しなくなる
できないことばかり見ていると、
どうしても自分を責めてしまいます。
「まだ足りない」
「もっとできるはず」
「前はできていたのに」
でも、
できたことを数えるようになってからは、
少しだけ、その感覚が変わりました。
今日はここまでできた。
それで十分だった。
そう思える日が、少しずつ増えていきました。
回復は、直線ではない
良い日もあれば、
何もできない日もあります。
昨日できたことが、
今日はできないこともある。
これは、避けられません。
だからこそ、
一日単位で評価しすぎないこと。
できた日も、できなかった日も、
同じように積み重なっていくものとして扱う。
その方が、長く続きます。
まとめ
できたことを数える。
それは、
前向きになるためのテクニックではありません。
現実を、少しだけ正確に見るための方法でした。
できないことだけではなく、
できたことも、同じように存在している。
その両方を見たとき、
ようやく今の自分の位置が分かる。
私はそう感じています。
👉 この考え方がどこから来ているのかは、こちらでまとめています
→ 病気で人生はどう変わるのか|手術・リハビリ後に「働き方と生き方」を見直した記録
🔗 関連記事
・病気で落ち込む日があっても、前に進むための思考法|「受け入れる力」を育てる5つのステップ
・できなくなった自分と向き合った日――元に戻れなくなった先で、人生は静かに組み替わっていった
・回復した“こと”と、戻った“こと”は違った
