正解を探すのをやめた話

気づけば、ずっと「正解」を探していました。

病気になったときは、
どの病院が正しいのか。
どの治療を選ぶべきなのか。

働き方についても、
会社員を続けるのが正解なのか。
フリーランスという選択は間違っていないのか。

お金のことも、
どんな備えが正しいのか。
どれくらいあれば安心できるのか。

調べて、比べて、考えて。
それなりに情報も集めました。

それなのに、不安は消えず、
なぜか一歩も前に進めない。

今思えば、
足りなかったのは情報ではなく、
「正解がある前提」を疑う視点だったのかもしれません。

この記事は、
正解を見つけた話ではありません。
正解を探すのをやめたことで、
ようやく動けるようになった、
その過程の記録です。

目次

――情報収集と比較疲れの先で、ようやく動き出せた理由

正解を探している間、ずっと立ち止まっていた

振り返ってみると、
しばらくの間、ずっと「正解」を探していました。

病気になったときは、
どの病院が正しいのか
どの治療法が最善なのか。

働き方についても、
会社員を続けるべきか
フリーランスは正解なのか
在宅で働く選択は間違っていないのか。

お金に関しても、
どの制度を使うのが正しいのか
どれくらい備えがあれば安心なのか。

調べて、比べて、考えて。
それなりに勉強もしました。

でも不思議なことに、
情報が増えるほど、動けなくなっていったんです。


情報が足りないのではなく、増えすぎていた

最初は、
「まだ知識が足りないから不安なんだ」
そう思っていました。

だから、さらに調べる。
専門家の意見を読む。
体験談を集める。
成功例と失敗例を比較する。

けれど、ある時ふと気づきました。

これは
情報不足ではなく、情報過多なのではないか
と。

どれももっともらしく見える。
どれも間違ってはいない。
でも、前提条件が全部違う。

年齢も、体力も、家族構成も、収入も、
そして、抱えているリスクも違う。

「誰かの正解」はたくさんあるのに、
「自分の正解」だけが、どこにも見つからない状態でした。


「正解がある前提」そのものが、重荷だった

もう一つ、しんどさの正体がありました。

それは、
正解が一つ存在していて、そこに辿り着かなければならない
という前提です。

正しい選択をしなければいけない。
失敗してはいけない。
遠回りは無駄だ。

そう思えば思うほど、
一歩を踏み出すハードルが上がっていきました。

今思えば、
不安を減らすために正解を探していたはずなのに、
正解探しそのものが、不安を増幅させていたのだと思います。


正解を探すのを、やめてみた

ある時から、考え方を少し変えました。

「正解を選ぶ」のではなく、
「選んだものを観察する」
という姿勢に切り替えたんです。

これが正しいかどうかは分からない。
でも、今の体調ではこれは無理そうだ。
今の生活リズムには、これは合っていそうだ。

そんなふうに、
判断を“仮置き”する感覚です。

完璧な答えを出そうとしない。
間違っていたら、修正すればいい。
合わなければ、やめればいい。

そう考えた途端、
少しだけ、体が前に動くようになりました。


医療・仕事・お金に共通していたこと

この転換は、
医療、仕事、お金、すべてに共通していました。

医療も、
「絶対にこれが正解」という治療があるわけではない。

働き方も、
万人にとっての最適解があるわけではない。

お金の備えも、
年収や家族構成、リスク耐性で全く変わる。

それなのに、
「正解がある前提」で探し続けると、
必ずどこかで立ち止まってしまう。

今は、
答えがない前提で、動きながら調整する
という感覚のほうが、自分には合っていると感じています。


今も、正解が分かったわけではない

誤解のないように言うと、
今も「これが正解だ」と言い切れるものはありません。

この選択が、
数年後どうなっているかも分からない。

ただ一つ言えるのは、
正解を探して何もできなかった頃より、
今のほうが、確実に前に進んでいるということです。

不安が消えたわけでもありません。
迷いがなくなったわけでもありません。

それでも、
立ち止まり続ける状態からは抜け出せました。


正解が見つからないときは、前提を疑ってみる

もし今、
正解を探して動けなくなっているなら。

もしかすると、
「正解がある前提」そのものが、
今の状況に合っていないのかもしれません。

答えがないまま動く。
間違いながら修正する。
自分の条件で、選び直す。

それも一つの、現実的な進み方だと、
今は思っています。

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この記事を書いた人

会計事務所、事業会社で税務・経理の仕事に従事していました。
40代で脊髄腫瘍になり、手術・リハビリをしつつ、現在はフリーランスで仕事をしています。