体調が安定している人にとって、仕事の設計はそれほど難しくありません。
体調が良い日も悪い日も大きく変わらない。
だから、一定のペースで働くことができる。
しかし、体調に波があると、その前提が崩れます。
今日は動ける。
でも明日は分からない。
集中できる日もあれば、痛みや疲労で思うように動けない日もある。
私も手術のあと、しばらくしてからこの状態を経験しました。
回復はしている。
日常生活も送れている。
けれど、以前と同じ働き方をすると、体がついてこない。
このとき初めて気づきました。
必要だったのは気合いではなく、設計だったということです。
頑張る前提をやめる
体調が不安定な状態で一番危険なのは、「その日を頑張って乗り切る」という発想です。
今日は調子が悪い。
でも仕事がある。
だから無理をする。
すると、その反動が翌日に出ます。
場合によっては数日続きます。
結果として、仕事全体のリズムが崩れてしまう。
そこで私は、「今日を乗り切る」働き方ではなく、全体が崩れない働き方に切り替えることにしました。
そのためにまず決めたのは、作業量の上限です。
1日の作業時間を長くしない。
以前なら集中して一気に進めていた仕事も、今は時間を区切ります。
無理をして一日で終わらせるより、数日に分けた方が結果的に安定するからです。
体力を「通貨」として扱う
体調が不安定になると、時間よりも重要になるものがあります。
それが体力です。
以前は、時間が資源でした。
時間があれば、ある程度の仕事はこなせる。
そういう感覚がありました。
しかし今は違います。
体力には明確な上限があります。
しかもその上限は日によって変わります。
だから私は、体力を「通貨」のように扱うようになりました。
重い仕事は一日に一つまで。
連続して負荷がかかる予定は入れない。
外出した翌日は軽めの作業にする。
寒い日や体調が落ちている日は、最初から負荷を下げる。
体力を使い切るのではなく、少し残して終える。
この意識を持つだけで、働き方は大きく変わりました。
仕事の種類を整理する
もう一つ重要だったのは、仕事の種類を整理することでした。
体調が安定していない状態では、すべての仕事のやり方を見直す必要があります。
私が意識しているルールは、次のようなものです。
・1日の作業時間を長くしない
・単純入力作業だけの日を作らない
・急ぎの仕事はできるだけ受けない
・作業日を自分でコントロールできる仕事を中心にする
・時間売りの仕事から、質で評価される仕事へ寄せる
・考える仕事は午前中にまとめる
こうしておくと、体調が崩れた日でも仕事全体が破綻しにくくなります。
重要なのは、調子が悪い日でも回る構造を作ることでした。
収入の形を分ける
もう一つ見直したのは、収入の構造です。
体調が安定していない人間にとって、時間に完全に依存する働き方はリスクが高くなります。
働いた時間だけ収入になる仕組みは、体調の波に大きく影響されるからです。
そこで私は、収入の形をいくつかに分けるようにしました。
業務委託としての経理の仕事。
株式からの配当。
そして、将来を見据えた文章の蓄積です。
WordPressで記事を書き始めたのも、その一つでした。
すぐに結果が出るものではありません。
それでも、時間をかけて積み上がるものを持つことは、精神的な余裕につながります。
生活コストも見直した
同時に、生活コストも見直しました。
体調が不安定な状態では、固定費が重いほど精神的な負担が大きくなります。
支出を少し軽くするだけでも、働き方の自由度は上がります。
収入を増やすことだけでなく、必要な収入のラインを下げることも、設計の一部でした。
完全回復を前提にしない
最後に変わったのは、考え方です。
以前は、いつか元の状態に戻ると思っていました。
回復すれば、また同じ働き方ができる。
そう考えていたのです。
しかし、実際にはそう単純ではありませんでした。
体は回復しても、以前と同じ状態に戻るとは限らない。
だから私は、「元に戻る」ことを前提にするのをやめました。
今の状態でも続けられる働き方を作る。
その方が、ずっと現実的だったからです。
終わりに
体調が不安定でも、仕事を続けることはできます。
ただし、昔と同じやり方では難しい。
必要なのは、気合いや根性ではなく、設計でした。
無理を前提にしないこと。
体力を資源として扱うこと。
そして、崩れない構造を作ること。
まだ体調が完全に安定しているわけではありません。
それでも、破綻しない働き方は少しずつ作れてきました。
それが今の土台になっています。
🔗 関連記事
