在宅でできる仕事には何がある?40代から考える仕事選び

「できれば、自宅でできる仕事に変えたい。」

そう思っても、実際に探し始めると、

「在宅でできる仕事には何があるのだろう」

「40代からでも始められる仕事はあるのか」

「特別なスキルがないと難しいのでは?」

と迷う人も多いのではないでしょうか。

在宅でできる仕事は、以前より増えました。

事務、経理、Webライター、デザイン、プログラミング、オンラインサポートなど、パソコンがあれば自宅でできる仕事はいくつもあります。

ただ、実際に在宅で仕事をするようになって、私は一つ感じたことがあります。

「在宅で働ける仕事」と「無理なく続けられる仕事」は、同じではない。

通勤がなくても、8時間ずっとパソコンに向かう仕事なら疲れます。

時間給の仕事なら、働ける時間によって収入の上限もある程度決まります。

また、40代からまったく新しい仕事に挑戦することだけが正解とも限りません。

これまで積み上げてきた経験に、新しいスキルを加える方法もあります。

この記事では、40代から考えられる在宅仕事の種類だけでなく、これからも続けられる仕事をどう選ぶかまで、私自身の経験を交えて整理します。

目次

在宅でできる仕事にはどんなものがある?

「在宅ワーク」とひとまとめにされますが、仕事内容や必要なスキル、収入の仕組みはかなり違います。

まずは、代表的な仕事を見てみましょう。

1.事務・バックオフィス系

会社員として経験してきた仕事を比較的活かしやすいのが、バックオフィス系です。

たとえば、

  • 一般事務
  • 経理・記帳
  • 営業事務
  • データ入力
  • 資料作成
  • オンラインアシスタント

などがあります。

私自身も、会社員時代に長く経験した経理の仕事を在宅で行ったことがあります。

40代の場合、すべてをゼロから始めなくても、会社でやってきた仕事の一部を在宅に移すという方法があります。

2.Web・クリエイティブ系

パソコンとインターネットがあれば仕事を完結しやすいため、在宅との相性がよい分野です。

たとえば、

  • Webライター
  • Webデザイン
  • 動画編集
  • Webサイト制作
  • SNS運用
  • 画像制作

などがあります。

未経験から学べる仕事もありますが、スキルを身につければすぐに安定した収入になるとは限りません。

学習だけでなく、実績作りや案件獲得まで考える必要があります。

3.IT・デジタル系

専門性は必要になりますが、

  • プログラミング
  • データ分析
  • システム運用
  • ITサポート
  • AIを活用した業務支援

なども在宅で行いやすい仕事です。

専門性を高めることで、仕事の幅や単価を広げられる可能性があります。

一方で、未経験から仕事として成立させるまでには、それなりの学習時間が必要です。

4.専門知識や経験を活かす仕事

40代だからこそ考えたいのが、これまでの仕事で身につけてきた知識を使う方法です。

たとえば、

  • 経理・会計支援
  • 人事・採用支援
  • コンサルティング
  • オンライン講師
  • 業務改善支援
  • 専門分野の記事執筆

などがあります。

20代と40代の大きな違いは、すでに仕事の経験が積み上がっていることです。

その経験を捨てて新しい仕事を探すのではなく、今までやってきたことを在宅で提供できないかと考えることも、仕事選びの一つです。

5.比較的、専門資格を求められにくい仕事

在宅仕事の中には、専門資格を求められにくい仕事もあります。

たとえば、

  • データ入力
  • 文字起こし
  • 商品登録
  • 簡単な事務作業
  • カスタマーサポート
  • 問い合わせ対応

などです。

もちろん、実際に求められる経験やスキルは求人によって異なります。

また、始めやすさだけで決めるのではなく、単価、拘束時間、仕事量、そこで身につく経験まで確認しておいた方がよいと思います。

在宅なら楽に働けるとは限らなかった

私が在宅で仕事をするようになって感じたのは、

通勤がないことと、仕事そのものが楽であることは別

ということでした。

私が経験した仕事の一つに、パソコンへの入力を中心とした業務があります。

基本的に一人で、黙々と作業を続けます。

一見すると、会社より楽そうに見えるかもしれません。

しかし、実際には逆に疲れることもありました。

会社で働いていると、

「ちょっといいですか?」

と同じ部署の人から声をかけられたり、別部署から問い合わせが来たりします。

そのたびに作業の手は止まります。

効率だけを考えれば、中断が多いとも言えます。

でも振り返ると、その時間が頭を切り替える機会にもなっていました。

在宅で誰とも話さず、入力作業を続けていると、その切り替えがありません。

1時間、2時間と同じ作業を続ける。

考える仕事というより、ひたすら手を動かす仕事なので、意外なほど持久力が必要でした。

在宅だから負担が少ないとは限らない。

これは実際に働いてみて分かったことです。

だから在宅仕事を探すときは、「通勤がない」という条件だけでなく、実際に1日の仕事を続けられそうかまで想像してみた方がいいと思います。

時給だけで仕事を比べない

在宅仕事を探すと、時間給で募集されている仕事も多くあります。

私は、時間給で働くこと自体が悪いとは思っていません。

私自身も、そうした働き方をしています。

ただ、会社員時代の給与と比べるときには注意が必要です。

働き方や雇用条件によっては、賞与がなかったり、社会保険や福利厚生の条件が異なったりすることがあります。

そのため、

「時給がいくらか」だけでは、実際の条件を比較できません。

また、時間給の仕事では、基本的に「単価×働いた時間」が収入になります。

1日に働ける時間が決まっていれば、収入にもある程度の上限ができます。

だから私は、時給だけでなく、

その仕事を続けることで何が身につくのか、次につながる経験が得られるのか

も見るようになりました。

働ける時間を、すべて仕事で埋めない

時間給の仕事には、働いた分が収入になるという分かりやすさがあります。

一方で、働ける時間をすべて目の前の仕事で埋めてしまうと、別の問題も出てきます。

次の選択肢を作る時間がなくなることです。

たとえば、

新しい技術を勉強する。

専門性を高める。

自分でサービスを考える。

アプリを作ってみる。

ブログなどで発信する。

こうしたことは、今日やったからといって、明日すぐ収入になるものではありません。

だからこそ、時間に余裕がなければ後回しになりやすいものです。

私自身、仕事量を見るときには、

「あと何時間働けるか」

だけではなく、

「この仕事を増やしたら、自分がこれからやりたいことに使う時間は残るか」

を考えるようになりました。

目の前の収入だけを考えれば、空いている時間にも仕事を入れた方が収入は増えます。

でも、それを続けていると、新しいことを考えたり、学んだりする余裕がなくなります。

だから私は、あえて空白の時間を残すことにも意味があると思っています。

今の収入を最大化するためだけではなく、次の選択肢を作るための時間を残しておく。

40代から在宅で働くなら、そんな考え方があってもいいのではないでしょうか。

40代は、今までの経験を捨てなくていい

私自身、一度は新しい分野で仕事をしたいと思い、データサイエンスを学びました。

PythonやR、データ分析の方法など、それまで仕事では使ってこなかったことを勉強しました。

学んだことには大きな価値があったと思っています。

ただ、勉強を進める中で、別のことにも気づきました。

分析方法を知っていることと、現場で適切な分析ができることは同じではない。

どのデータを見るのか。

何を改善したいのか。

どこに問題があるのか。

どの作業なら効率化できるのか。

将来予測を何の判断に使うのか。

こうしたことは、分析手法だけを知っていても分かりません。

現場を理解しているからこそ、

「ここにこの方法を使えばいい」

と判断できることがあります。

完全に新しい業界や職種へ移れば、新しい技術だけでなく、その業界や仕事そのものから理解しなければなりません。

もちろん、それが悪いわけではありません。

ただ、40代には、それまで積み上げてきた経験があります。

それなら、

今までの経験 × 新しいスキル

と考える方法もあります。

私なら、

経理 × データ分析

経理 × 業務改善

経理 × Python

経理 × AI

といった組み合わせです。

新しいことを学ぶ目的は、過去の経験を捨てることではなく、これまでの経験を別の形で活かせるようにすることでもいい。

今はそう考えています。

「今ある仕事」だけでなく、仕事内容の変化も考える

在宅でできる仕事の中には、データ入力などの単純な作業もあります。

現在は人が担当している仕事でも、AIやシステムの普及によって、作業の一部が自動化され、仕事内容が変わっていく可能性があります。

だからといって、事務や経理といった仕事そのものが、すぐになくなるという話ではありません。

たとえば経理なら、

出てきた数字が正しいのか。

その処理で問題ないのか。

例外的なケースをどう扱うのか。

その情報をどう経営判断につなげるのか。

単純な入力とは違う役割があります。

だから私は、

「今、その仕事の求人があるか」だけでなく、「その仕事の中で、自分はどの部分に価値を出せるのか」

も考えた方がいいと思っています。

今までの経験を活かしながら、必要になりそうな技術や知識を少しずつ学ぶ。

資格を増やすことだけではなく、実際の仕事で使えるスキルを身につけることも一つの方法です。

40代から仕事を選ぶなら、今できることだけでなく、これから仕事内容が変わっても活かせるものが残るかという視点も持っておきたいところです。

私が在宅仕事を選ぶとき、時給以外に確認すること

以前なら、求人を見るときは給与や仕事内容を中心に見ていました。

今は少し違います。

もちろん収入は大切です。

ただ、それだけでは決めません。

在宅仕事を選ぶとき、私が見るようになったのは、

  • 時間や仕事量に融通が利くか
  • 納期が極端に短くないか
  • 自分で仕事を調整できるか
  • 新しい技術や知識を身につけられるか
  • 今までの経験を活かせるか
  • 他にやりたいことへ使う時間を残せるか

といった部分です。

たとえば時給が少し高くても、仕事量が多く、毎日の時間をほぼ使い切ってしまう仕事なら、私は慎重になります。

逆に、ある程度自分で調整でき、新しい技術にも触れられるなら、時給だけでは測れない価値があります。

今の条件だけではなく、その仕事をしたあと自分に何が残るのかを見る。

これが、今の私の在宅仕事選びの基準になっています。

40代の在宅仕事は「おすすめ」だけで決めなくていい

在宅仕事について調べると、

「未経験ならこの仕事」

「40代におすすめの在宅ワーク」

といった情報がたくさん出てきます。

もちろん、仕事を知る入口として参考になります。

でも、全員に同じ仕事が向いているわけではありません。

40代なら、まず自分の条件を整理してみてもいいと思います。

これまで何をしてきたのか。

1日に何時間なら無理なく働けるのか。

毎月いくら必要なのか。

固定された時間でも働けるのか。

仕事量を自分で調整する必要があるのか。

そして、

数年後、自分はどんな働き方をしていたいのか。

そこから逆算すると、選ぶ仕事も変わってきます。

在宅でできることだけを条件にするのではなく、

これまでの経験 × 必要な収入 × 使える時間 × これから身につけたいスキル

で考えてみる。

すると、「おすすめの仕事」ではなく、自分に合った仕事が少しずつ見えてくると思います。

在宅で働くことをゴールにしない

在宅で働くことには、大きなメリットがあります。

通勤時間をなくせる。

生活に合わせやすくなる。

場所に縛られず仕事ができる。

私にとっても、在宅で働けることは重要な条件になりました。

ただ、在宅で働ければ、それですべて解決するわけではありません。

在宅でも、同じ作業を長時間続ければ疲れます。

時間給で働くなら、使える時間によって収入にも限りがあります。

そして、仕事の内容そのものも、これから変わっていく可能性があります。

だから私は、

在宅でできる仕事を見つけることを、ゴールにしなくてもいい

と思っています。

まずは、今までの経験を活かせる仕事を探す。

そこに必要なスキルを少しずつ重ねる。

そして、働ける時間をすべて目の前の仕事で埋めるのではなく、少し空白を残しておく。

その時間で学んだり、考えたり、次の選択肢を作ったりする。

そうやって、

「家で働ける仕事」を探すことから、「自分が長く続けられる働き方」を作ることへ進んでいく。

40代から在宅仕事を考えるなら、仕事そのものを選ぶことと同じくらい、その先の働き方まで考えておくことが大切なのではないかと思っています。

次に読むなら

在宅で働くことを考えていくと、次に気になるのが「会社員以外には、どんな働き方があるのか」ということです。
在宅勤務だけでなく、業務委託やフリーランス、複数の仕事を組み合わせる方法など、40代から考えられる選択肢を整理しています。

▶ 会社員以外の働き方には何がある?40代から考えられる選択肢 


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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社で約20年、税務・経理の仕事に従事。
40代で脊髄腫瘍を経験し、手術とリハビリを経て現在はフリーランスとして働いています。

このブログでは
・病気と働き方
・フリーランスという生き方
・人生の再設計
について実体験をもとに発信しています。

主なテーマ
・病気と回復
・働き方の再設計
・フリーランスの生活
・お金と生活防衛