住宅ローンについて考える時、
「今の収入なら払えるか」
「毎月いくらなら無理がないか」
そうやって考える人は多いと思います。
私も以前は、そういう視点で見ていました。
でも病気を経験してから、
少し違うことを考えるようになりました。
それは、
「もし、今まで通り働けなくなったらどうなるのか」
ということです。
病気だけではありません。
介護。
子育て。
働き方の変化。
人生の中では、
“普通に働き続けられる前提”
が揺らぐことがあります。
その感覚を経験してから、
住宅ローンや固定費への見え方も、以前とは少し変わっていきました。
以前から、固定費の重さは意識していた
住宅ローンについては、昔からまったく考えていなかったわけではありません。
税理士事務所で働いていた頃は、会社の資金繰りやキャッシュフローを見ることも多く、
「毎月固定でお金が出ていくことの重さ」
について考える機会もありました。
だから、持ち家か賃貸か、住宅ローンを組むべきかどうか、そういう話を聞けば、自分なりに考えていた方だと思います。
ただ当時の私は、どこかで、
「普通に働き続けられる」
ことを前提に考えていました。
毎月給料が入り、
来月も同じように働き、
数十年かけて返済していく。
それが、ごく自然な未来のように感じていたのです。
でも、病気を経験してから、その感覚は少しずつ変わっていきました。
「払えるか」より、「動けるか」を考えるようになった
以前は、住宅ローンについて考える時も、
「今の年収なら払えるか」
「返済比率は無理がないか」
そんな視点で見ていました。
もちろん、それも大事なことだと思います。
ただ病気を経験してからは、別のことを考えるようになりました。
それは、
「もし、今まで通り働けなくなったらどうなるのか」
ということです。
実際、病気のあと、私は以前と同じようには働けなくなりました。
長時間いすに座り続けるだけでも体に痛みが出たり、
無理をすると翌日に痛みが強く出たり。
最初は、
「しばらくすれば戻るだろう」
と思っていました。
でも実際には、
以前とまったく同じ状態には戻りませんでした。
すると、自然と働き方も変わっていきました。
「どれだけ働けるか」
ではなく、
「どうすれば続けられるか」
を考えるようになったのです。
その頃から、住宅ローンや固定費への見え方も少しずつ変わっていきました。
固定費が大きいほど、不安が増えることもある
病気になる前の私は、
「収入を増やす」
「頑張って働く」
ことで、将来の不安に対応しようとしていました。
でも実際に体調を崩してみると、
継続して働き続けられること自体が、当たり前ではないと感じるようになりました。
すると、
毎月必ず出ていく支出。
簡単には減らせない固定費。
そういったものが、以前より重く感じるようになったのです。
もちろん、持ち家そのものが悪いとは思っていません。
家を持つことで安心できる人もいますし、
家族にとって大切な居場所になることもあります。
ただ私は、
「今の働き方がずっと続くとは限らない」
と思うようになってから、
“固定化されること”
そのものについて、以前より深く考えるようになりました。
「普通に働ける前提」で人生設計をしていた
振り返ると、昔の私は、
「今の収入がずっと続くこと」
「今の働き方を維持できること」
を前提に人生設計をしていた気がします。
でも実際には、
病気。
介護。
子育て。
働き方の変化。
人生の中では、予想していなかったことが起こることがあります。
そして、その変化は、実際に経験するまで想像しにくいものなのかもしれません。
だから最近は、
「何を持つか」
よりも、
「変化できる余白があるか」
を意識するようになりました。
住む場所。
働き方。
毎月の支出。
それらを固定するほど、
変化への対応が難しくなることもあります。
だからといって、
持ち家が正しいとか、賃貸が正しいとか、
そんな単純な話ではありません。
ただ少なくとも私は、病気を経験してから、
“普通に働ける前提”
で人生設計をしていたことに、初めて気づいた気がしています。
