体調が戻らない中で、仕事をどう考え直したか|「続けられるか」を軸にした判断基準

手術が終わり、少しずつ日常生活に戻れるようになってきた頃。

外に出られる日が増えたり、
できることが少しずつ戻ってきたり。

回復している実感は、たしかにありました。

けれど同時に、
別の不安も出てきました。


「また働けるのだろうか」


体は動く。
でも、以前と同じように続けられるかは分からない。

仕事を始めても、途中で崩れないだろうか。

そんな不安が、少しずつ現実味を帯びてきました。


以前の私は、
収入を基準に仕事を選んでいました。

どれだけ稼げるか。
どれだけ評価されるか。
将来どれだけ伸びるか。

それは、間違った考えではありません。
生活はお金で成り立っています。

けれど、病気を経験してから、
判断の順番が変わりました。

私は、「どれだけ得られるか」よりも、
「どれだけ続けられるか」を先に考えるようになりました。

目次

回復しても、以前と同じようには働けなかった

回復してきた頃、
病巣の痛みは少しずつ和らいできました。

ただ、後遺症として痺れや麻痺が残っていました。

特に厄介だったのは、痛みでした。

刺すような痛み。
服が擦れるだけで感じる刺激。
ピリピリとした違和感。

長時間同じ姿勢を続けると、肩甲骨周りに鈍い痛みが出る。

その日は耐えられても、翌日になると動けなくなることもありました。

私はこの頃、
「以前と同じ働き方は無理だ」と感じていました。

電車の揺れに耐えられず、転倒しそうになる。

長時間座ることも難しい。

事務職として働いてきた自分にとって、
“座ることが辛い”という状態は想像以上に大きな問題でした。

さらに、薬の影響や神経疼痛による眠気、疲労感も強くなりました。

夜遅くまで起きていることも難しくなり、
生活そのものが変わっていきました。

お酒もやめました。

今まで普通にできていたことが、少しずつできなくなる。

正直、仕事のことを考える以前に、
「これからどう生きるか」を考える時間の方が長かったように思います。

続けられるかどうかで、仕事を見るようになった

体調が戻らない中で、
私は少しずつ理解するようになりました。

問題は「働けるかどうか」ではない。

本当に重要なのは、

「続けられるかどうか」

でした。

以前の私は、
仕事を選ぶときに、収入や条件を重視していました。

けれど、病気を経験したあと、
判断の順番が変わりました。

無理をして一時的に成果を出しても、
その反動で動けなくなれば意味がない。

一日できることより、
一年続けられること。

私は、そういう視点で働き方を見るようになりました。

このとき初めて、

「仕事」ではなく
「働き方そのもの」を見直す必要がある

と感じました。

体調を無視して選ぶのではなく、
今の自分に合う働き方を前提に考える。

この頃から私は、
「働けるか」ではなく
「どう働けば続けられるか」
を考えるようになりました。

その考え方の土台になったのが、
「体調を前提に働き方を考える」という視点でした。

👉 働き方を選ぶ前に、体調を前提に置くようになった


最大化より、持続可能性

社会は「最大化」を勧めます。

効率を上げること。
成果を伸ばすこと。
より多くを手にすること。

けれど、個人の人生は企業とは違います。

私にとって大切なのは、

明日も同じペースで動けること。
来月も倒れずに働けること。
一年後も、同じ方向を向いていられること。

その積み重ねが、
後から意味を持つなら、それで十分だと思っています。

順番は逆にしない。

まずは「続けられる設計」。
そこからしか、本当の積み上げは始まらない。


不安が消えたわけではない

もちろん、迷いがなくなったわけではありません。

結果が見えない時間が続けば、
不安になることもあります。

周囲と比べてしまう日もある。

それでも、
「続けられるか」という基準だけは手放さない。

なぜなら、
私にとってそれは、土台だからです。

土台が崩れれば、
どれだけ立派なものを積み上げても、いずれ倒れてしまう。


続けられることは、静かな強さ

続けられるということは、派手ではありません。

一気に変わることもない。
劇的な成果が出るわけでもない。

けれど、確実に残ります。

体調が揺らいでも、
歩幅を小さくすれば進める。

結果が出なくても、
方向が間違っていなければ、立ち止まらずにいられる。

それは、
遠回りではなく、私にとっての順番でした。


おわりに

収入は大切です。

けれど、
続けられることのほうが、
今の私には先にあります。

どれだけ得られるかより、
どれだけ続けられるか。

その基準に変わったことで、
私はようやく、自分のペースで前に進めるようになりました。

無理に元に戻ろうとするよりも、
今の体調で続けられる働き方を考えることの方が、現実的だと感じています。

私は、
「元に戻る」よりも、
「今の自分で続けられる形」を探す方が、結果的に前に進めると考えるようになりました。

働けなくなったときのお金の備えについては、こちらでまとめています
👉 フリーランスが働けなくなったときに備える「3つの収入の仕組み」|病気を経験して気づいた“守りの準備”

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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社で約20年、税務・経理の仕事に従事。
40代で脊髄腫瘍を経験し、手術とリハビリを経て現在はフリーランスとして働いています。

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