脊髄腫瘍摘出後の後遺症とともに生きる人生の価値観の変化

こんにちは、りゅうです。

脊髄の腫瘍を摘出してから、働き方も、人生の優先順位も、大きく変わりました。

実は、まだ体の中には腫瘍が2つ残っています。
ひとつは左の股関節、もうひとつは腰。
股関節の腫瘍は2cmほどで、今のところ日常生活に大きな支障は出ていませんが、これが成長すると左足が動かなくなるリスクがあると言われています。

もう一つの腰の腫瘍は6cm。サイズは大きいけれど、周囲に臓器があるため、骨のように圧迫されることが少なく、比較的落ち着いています。
ただ、マッサージなどで腰を触られると、飛び上がるような痛みが走ることもあります。

どちらも「神経鞘腫」という、神経の中にできる良性腫瘍。
――とはいえ、そう何個もいらんやろって、正直思いましたよ(笑)

しかも、どちらも簡単には手術できません。
もし切除するなら、神経の一部を切らないといけない。そうなれば、何かしらの後遺症が残るリスクもあります。

いまはリハビリに励みながら、「また手術したら、また一からやり直しかぁ…」と、ちょっと凹む日もあります。
だから今はただ、腫瘍がこれ以上大きくならないようにと願う毎日です。


病気で気づいた「何を大切にして生きるか」

不思議と、病気になってから旅に出ることが増えました。

「また動けなくなるかもしれない」
「今のうちに、行きたい場所に行っておこう」

そんな気持ちが、自然と背中を押してくれるんです。

昔は、会社での立場や年収、年齢による比較が気になっていました。
「同期は昇進したのに…」とか、「自分だけ取り残されたような気がする」とか。

でも今は――
そういうの、一切気にしなくなりました。

他人と比べることをやめたら、自分の人生がすごく楽になったんです。
人にどう思われても、自分が納得して生きていればそれでいい。後悔しないように、今を大切に生きていけばいい。

もちろん、遊んでばかりもいられません(笑)
生活もあるので、今の自分に合った働き方を模索しています。


「足が治ったら、バイクで遠くへ行きたい」

昔からバイクが好きでした。
今はまだ痛みがあって長時間は難しいけど、「いつかまたツーリングに行く」という夢を胸に、リハビリにも気合が入ります。

「気持ち次第で、人は前に進める」
そう信じたい。
実際は思うようにいかないこともあります。だけど、僕は“空元気”でも前に進みたいんです。


もし、この記事を読んでくれているあなたが、体に不安を抱えていたり、何かしらの「ハンデ」を感じているとしたら――
どうかひとりで抱え込まないでください。

僕も決して強くありません。
弱音も吐きますし、落ち込むことだってしょっちゅうです。

でも、そんな時に助けてくれる友人や家族の存在に、何度も救われてきました。

だからこそ伝えたい。
「弱さを見せるのは、恥ずかしいことじゃない」
頼れる人がいたら、頼ってください。

世の中、まだまだ捨てたもんじゃありませんよ。
一緒に、ゆっくりでも前に進んでいきましょう!

あのまま働き続けていたら…病気がくれた“立ち止まる勇気”

「がむしゃらに働いていたあの頃から、今――」

こんにちは、りゅうです。

40代、妻と5歳の息子と暮らしています。
かつては、サラリーマンとして朝から晩まで働き詰めの毎日。役職についていたこともあり、夜9時を過ぎて帰るのが当たり前で、休みの日も仕事のことが頭から離れませんでした。

正直、妻や子ども、自分の健康のことをゆっくり考える余裕なんてなかったんですよね。
気づいたら、いつも「次の締め切り」や「トラブル対応」に追われていました。

そんな中、ある日、思いもよらない病気が見つかりました。

今は手術を終えて、少しずつ快方に向かっているところですが、まだ痛みや不自由さも残っています。
それでも、今の生活を「幸せだ」と感じる瞬間がたくさんあるんです。

というのも、時間に追われる毎日から抜け出して、
家族とちゃんと向き合う時間ができた。
自分自身と向き合う時間も持てるようになった。

そして、こうしてブログに言葉を綴るなんて、昔の自分からは想像もできなかったことです。
余裕がなかったら、書くなんて無理だったでしょうし(笑)

まだ始めたばかりですが、ここで誰かとつながれること、同じように悩みを抱えた人と出会えることに、少しワクワクしています。

年齢を重ねると、新しいことに挑戦するのが億劫になりがちだけど、
今の私は、これは“チャンス”だと思っています。
だから、できるだけ書き続けてみたいと思っています。

それから、もうひとつ――実は私、旅行が大好きなんです。
格安航空券を活用して、日帰り旅行にもよく出かけます。
フリーで働いている今だからこそ、人が動かないタイミングを狙って、こっそり旅に出たりしています。

「病気になってなかったら、こんなふうに旅を楽しむこともなかったかもな」と思うこともあります。
あのまま、がむしゃらに働き続けていたかもしれませんから。

もちろん、今でも痛みはありますし、薬も手放せません。
でも、まずはこの痛みから解放されることを目指して、少しずつ前に進んでいます。

次は、旅の話も書いてみようかな。
それとも、リハビリの工夫について?

よかったら、また覗きに来てくださいね。